従妹が経営する障害者就労支援カフェ

 私には年齢の近い従妹がいる。ある時亡父の葬儀で従妹にあった時、従妹が障害者雇用支援のカフェをやっているという話を聞いた。彼女は長らく大学の教員として働いていたが、若い頃に子供を亡くしている。彼女の子供はとても優しい子だったが、多感で精神的にもろく自分で自分の命を絶ってしまったという。精神障害を持った子供を亡くしたことで、彼女は障害者の就労を支援するカフェを経営することを思い立ったという。一方私もたまたま前の会社ではある製品のビジネスの仕事を終えて、障害者雇用を推進する会社に勤めていた。そんな事から久しぶりに彼女に会い、子供の頃に一緒に遊んだ時の話から、彼女の大学並びに教員時代の話そして子供を失い障害者の就労支援に至る話など長々と話をした。そして翌日は彼女が経営するカフェを見せてもらいにいった。カフェは地下鉄の沿線沿いの交通の便の良い所にあった。カフェに入ると平日というのに結構混みあっていた。カフェでまず支援するスタッフのリーダーを紹介された。私自身も前の会社で障害者の雇用を行っていたが、関係する人達の役割や必要性というものを何となく知っていたので、スムーズに全体像を理解することができた。カフェから少し離れた場所に厨房を兼ねたキッチンがあり、食事はそこから運ばれてくるようであった。カフェ及び厨房にそれぞれ障害者の人と支援を行う人が配備されていた。従妹はそれぞれの職場で支援者の人とうまくコミュニケーションを取っていた。こうした関係を構築するには時間がかかるのを私は知っていたが、かれこれ9年続けているという。9年も続けられたなら必ずうまくいくと思った。

従妹が経営する障害者就労支援カフェ

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