マレーシア人とのタクシー値段交渉
マレーシアで一番多かった価格交渉はタクシーだった。今はメーターのついたタクシーが増えてきたが、昔はすべて交渉だった。タクシー運転手は日本人と見ると、現地人の標準価格?の2~3倍をふっかけてくる。私も一番最初にマレーシアに行った時は、ホテルから工場まで(およそ10Km程度+高速料金1リンギット=30円)に対して、現地の人は普通車のタクシーで5リンギット(150円)ぐらい払っていた。ところが事情をよく知らなかった私は、ホテルが勧めるベンツの大型タクシーで、かつ高速料金もかかるからと言われ、30リンギット(900円)を支払った。また工場前には送迎のバスに乗り遅れた残業組の駐在員のためにタクシーが集まってくる。空いていれば約30分、ラッシュアワーだと1時間ぐらいかかるが、交渉すると10~15リンギット高く言ってくる。それでも10分くらい交渉して止めると言ったら+5リンギットで大体手を打ってくれるが、その交渉の10分の間に働けば、もっと儲かるのにと内心思っていた。こうした交渉は特に低開発国に多く、旅行者もこういう交渉で悩むことになる。最近こうした不透明な交渉をすっきりさせてくれたものにライドシェアで有名なUberのようなシステムがマレーシアにも採用されるようになってきた。これは携帯電話で行先を入れて近くにいる運転手を探すと、手を挙げた運転手が客を拾って目的地まで連れて行ってくれる。かつ事前に提示された価格に客が了承したら交渉成立でぼったくられることもない。マレーシアに入っているシステムはUberでなくシンガポール人経営のGrabというシステムである。

タクシー運転手との価格交渉は大変だった