日の丸を背負うことはWBCメンバーでさえ大緊張

 2023年WBC(World Baseball Classic)で日本チームが優勝した。過去優勝した事はあったが、当時はまだ米国がこの活動に熱心でなく、2流の選手しか参加させなかったので、仮に優勝しても「米国抜き」というイメージが強かった。しかし米国もこの大会を重要視するようになり、2023年のメンバーはMLBの一流選手をずらりと並べてきた。いわばオリンピックと同様「国を背負って」戦う大会となっていた。私もバイトの合間に固唾をのんで試合を見守っていたが、日本は準決勝までは順当に勝ち続け、アジア大会をトップで通過した。日本チームの選手はその前年には各プロ野球の戦いで大活躍をした選手ばかりが集まっていた。言ってみれば日本最高の投手や野手やバッターばかりが一つのチームに集まった感じでこれなら負けるはずはないと思えるようなメンバーが集まっていた。ところがこんな一流選手でもアジア大会でなかなか調子が出ないメンバーがいて、想像以上にプレッシャーがきついのだろうと思った。さらにこの状況は最終戦となるアメリカ大会に入り厳しいものになった。一時は準決勝で敗退するかと思われたメキシコ戦ではそれまで不調だった前年の日本の本塁打王になった選手が奇跡のタイムリーヒットを7回裏に打って大逆転をするという劇的なシーンもあり盛り上がった。決勝は予想通りMLBを代表する米国チームがずらりとスター選手を並べていた。最後は全員一丸となった戦いで日本が優勝を勝ち取った。この戦いを見て「日の丸を背負う」ことの大変さを改めて感じた。どんな偉大な選手でも緊張する。ましてや駐在員のプレッシャーなど当たり前。

日の丸を背負って海外で戦う

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