永井ホトケ隆Blues the butchers

 永井ホトケ隆は、私が学生時代にWRBB(West Road Blues Band)という日本のブルースバンドの草分け的なバンドでリードボーカルをやっていた人だった。当時このバンドは塩次何某、山岸何某というスターギタリストがおり、そのバンドを盛り上げるボーカルが彼だった。当時は長髪にサングラスというかっこうで、サングラスを外すとどんな顔をしているのかは全く知らなかった。ただブルースそのものはWRBBが大活躍した1980~1990年代以降日本でもアメリカでも人気は廃れており、またスターギタリストだった塩次は2000年代に亡くなり、山岸も日本では食えないとアメリカへ行ってしまうなどでこのバンドの事はすっかり忘れていた。ところがこの永井という人は本当にブルースが好きで今もしぶとく生き残って「ブルースの伝承者」をやっていることがわかった。かれは何かのラジオ番組を持っていて、その番組ではブルースばかり聞かせていたようだ。今時ブルースなど若者が聴くのだろうかと思ってしまうが、どうやら私と同様昔からのブルースファンがまだまだ存在していてこうした番組を支えているようだった。そしてSNSでそうした番組のことを調べているうちに「永井ホトケ隆&Blues the Butchers」というバンドで永井さんが演奏を続けているのを知った。そのバンドは昔のWRBBのような激しく踊りたくなるようなサウンドではなく、じっくり聞かせる渋いバンドであった。何と永井さんはギターを持ち歌の合間にリードギターも担当していた。決してうまくないギターだが、昔南部で演奏していた黒人のおっさんの演奏のように渋いソロだった。

若い頃に聴いた永井ホトケ隆は今もブルースをやっていた

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