40才ぐらいになると理屈っぽくなる、の法則

 私がしっている会社員のほとんど全員が、40才前後を機にして理屈っぽくなるのを見てきた。これは私の解釈では、新入社員として入社してきた頃は何もわからず何でもハイハイと聞いていた素直なメンバーが、20年ぐらい会社員生活を経験するうちに段々自分なりの仕事のノウハウやテクニックを覚えるにつれて人から指図された事に安易に納得できなくなり、時には大声を出して逆らったり人の意見に対して自分の経験に照らし合わせて反論をしたりするようになるからではないかと思っている。まあ自分で言うのも何だが、私も大変素直な新入社員だったと思うが、40才前後で管理職の端くれになっていた頃には、先輩格の他部署の部署長に文句を言いに行っていたりしたものだ。一方昔から自分と意見が合う何人かの自分より若いエンジニアの連中がことごとく私の提案に反対意見を出してきて、いくつかの試みを修正しないといかない事もあり、当時は「急にあいつらは俺の意見に逆らうようになった。昔は素直なやつだったのに」と思うこともあったが、考えてみれば彼らは彼らで「自我の目覚め」があり成長したという事だろう。だから初めの頃は彼らに猛然と意見を戦わせて何とか言う事をきかせてやろうとあの手この手で説得を試みたが、段々と「あいつもそういう年になったのだし、俺の意見も昔風かもしれない」と自分自身の考えを見直してみるようになった。そしてある時期になると、部下や後輩の意見を信頼して「仕事の道しるべ」とするようになっていった。思えばこれは会社員の正常な成長であるし、普段の一般生活で言えば「老いては子に従え」ということなのだろう。

40才ぐらいになると理屈っぽくなる人が多くなるの法則

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