ウーバーは安い
ウーバー(Uber)を使うことになったのは2017年に米国に視察に行った時からだ。実は携帯を使ってタクシーを呼ぶというシステムを私はすでにマレーシアで知っていた。マレーシアではグラブというシンガポール人が開発したシステムが使われている。このシステムは画期的だった。行先をWeb上のタクシーに送ると、付近にいる複数のドライバーが手を挙げる。そしてその価格を見て納得すれば、お客はそのドライバーにタクシー業務を依頼する。Web上で客の位置もタクシーの位置もわかっているので、客はタクシーが自分のそばに近づく様をキャッチできる。またそれまで難航していたドライバーとの料金の交渉はなく、Web上同意できた金額がクレジットカードで支払われ、ぼったくられたりする危険性もない。こうしたことからアメリカですぐにUberのアプリを入れた。驚いたのはタクシーが来るのかと思っていたら何と一般の乗用車がやってきて乗れと言う。これが噂に聞いたライドシェアというシステムかと感動したのを覚えている。アメリカは東南アジア以上に治安という意味では心配な国だが、こういうシステムなら比較的安心して使うことができた。さらに良い点はドライバーがプロの運転手でなく、金額も一般のタクシーに比べ40%近く安いという点だった。現在日本でもライドシェアを許可するかどうかという意味で問題にもなっているが、たしかに客側から言えば安いに越したことはない。一方仕事を奪われているタクシー側からすれば事故発生時の補償制度が充実していないUberはやめた方が良いと言う。しかし結果的には私は米国も欧州もUberで通した。

米国で生まれたライドシェアタクシーUber