1999年の大晦日は心配した

 「2000年問題」というものが騒がれた時があった。1980年代の初めからコンピューター時代に入っていた。Windows96というソフトがマイクロソフト社から発売されるようになると、全くコンピューター音痴だったサラリーマンもパソコンに向かうようになった。当時学校では子供たちが授業でコンピューターを習う時代になっていたが、一番遅れていたのは大人でありサラリーマンだった。私もさすがにこの時ばかりは町の本屋で買ってきた参考書を見ながらマイクロソフトのワードやエクセルを学んだ。そしてそんな時代に2000年問題が突如噂されるようになった。当時年号のつけかたは、例えば1995(年)ではなく、95と表されていた。ところが時代は21世紀に入ろうとしており、99年の後は2000年なのだが00年で表示されると1900年と区別がつかない事になってしまうという議論が巻き起こった。そしてもし端末のコンピューターが年次を間違って認識するとシステムのすべてが誤動作を起こし、最終的に世界中のシステムに影響を与えてしまうという心配がなされるようになった。一方こうした心配に輪をかけて、スピリチュアルな噂がささやかれるようになった。それは「ノストラダムスの大予言」というもので、内容はそれまでノストラダムスが予言したように(実際かなりの確率で正しかったとか?)1999年に人類が破滅するような事件が起こると言う予言があった。そんな事から何が起こるかわからないが、1999年の大晦日多くの会社員は会社で年号が変わる際に起こるかもしれない事件に備えて待機をした。私も動員されて会社で待機した。結果何も起こらなかった。

1999年から2000年にかわる大晦日コンピューターの誤動作を心配した

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