海外で共に戦った財布とくつ
8年間の海外赴任の中で、私にとって戦友とでも言うべきグッズが2つあった。それは財布と革靴だった。財布は欧州に出発する前に京都の高島屋で購入した。最初は見栄を張ってブランド品も考えたが、最終的に私が決めた財布は、日本製でコードバンという皮革(馬の皮らしい)で表面がつるつるしていて上品な光沢を放っている手製のものを選んだ。実は以前マレーシアでルイビトンの財布を購入したが、ごわごわしていてポケットから出しづらく結局3年ほどでダメにしてしまう経験をしていたので、取り出しやすいものにした。この財布からビジネスに有効と思われる種々の出費を行った。時には外国人部下の相談に乗って外食を奢ることもあった。時にはオフレコでアンダーグランドな客先と自腹を切って飯を食うこともあった。またこの財布は時に応じてアジアや欧米各国の紙幣(ユーロ、ポンド、USドル、マレーシアリンギットそして日本円)やクレジットカードそしてエアライン別マイレージカードを装備して私の旅の助けをしてくれた。そして先日6年間使った財布を引退させ、新たに同じ財布を高島屋で購入して今も使っている。もう一つのグッズは革靴でこれも日本製のリーガルの黒い革靴だった。サラリーマン時代私は1年間ほとんど同じ靴を履き続けた。結果靴底はすり減り最後は底に穴が空くところまで使った。特に石畳の多い欧州の街や長い距離足を棒にして歩く空港は底がすり減り易かった。こうした過酷な条件の中でもリーガルの靴はよく耐えてくれた。そしてこのリーガルの革靴も先日新品に履き替えた。私と旅を共にした2人(2物?)の戦友に感謝して。

海外駐在で何年も使った財布Before & After