チームをつくる1:チームの役割や目的

 若い頃からチームリーダーという経験を随分してきた。小学生~高校生ぐらいまでは決して人の上に立って指図するのは好きでなく、小学校の6年生で唯一学級委員長というリーダー職をやったぐらいだった。この時はあまり自覚がなく、先生の言うことをとにかくやらせないといけないという焦りばかりで真のリーダーではなかった。その時の反省点は「人は言うことを聞かないものであり、言うことを聞かせるには何らかの方法を見つけないといけない」ということだった。そして会社に入り、30才頃からリーダーと呼ばれる仕事をやるようになった。子供の頃の嫌な思い出もあり、まず人がついてくるための方針が必要だと思った。今ならリーダー読本のようなものを読めば当たり前に書いてあることだが、その時は「チームの役割や目的を示すこと」が何となく必要だと感じただけだった。誰でもそうだが、突然人から何かを依頼されたら何故それをやらないといけないのかを聞くだろうし、それほど必要性があるのかどうかも知りたいと思うだろう。私の会社での最初のリーダーとしての仕事は「ブルーカラー職場の活性化」というものだった。一般にブルーカラー職場は「決められた仕事をミスなく行う」職場で大きな改善は要求されない。その為何か新たな取り組みを行う場合、大変乗り?が悪く、まずは「なんでやらなあかんの?」から入る。それを納得させるべく、「俺らは何をして会社に貢献していくのか?最後この改善をしたらどんなに素晴らしい果実を得られるのか?」を繰り返し繰り返し彼らに説明した。この訓練のおかげで粘り強く説得する事の必要性を若いうちに覚えた。

皆を納得させるにはまず方針を共有する事だと思った

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