チームをつくる2:適役を決める、任せる
リーダーというのはあるチームの中にいて、そのチームが上位から指示された課題をうまく達成できるようにお膳立てする係のようなものである。まず最初チームが一丸となって行う役割や課題を共有するところから始まるが、これは半ば時間が解決すると考えている。役割や課題は「良い事を行うためにやる」ので最終的には皆は納得する。ここでもめるのは「現状を変えるのは面倒である」とか「その崇高な課題の中で私にあまり大きな期待を求めないでくれ」というのが大半の反対意見である。そして役割や課題そのものに反対していることは、よほど突拍子もないような取り組みでもなければないと考えても良い。したがって「総論は賛成するが、各論はどうなの?」みたいな議論になり、各論の問題点を時間をかけて説明することが必要になる。この際にチーム内の誰に説明者の役割をやらせるのか決めておく。この役目は結構重要で、人柄・性格・経験などをよく考えて選ぶ必要がある。すぐに音を上げる人であっても困る。勿論うまく納得してもらえなければ、最後はリーダーが代わって説明することになるが、できれば適任者がそれをやってくれた方が良い。適任者とは例えば該当する職場の事を誰よりも熟知していたり、反対者が多い職場についての技術的な改善案を十分考えてくれる人であればリーダー以上にうまく説明ができるからだ。またもめる場合は特別に「怒られ役」というのも決めていた。もし皆の仕事に弾みがつかないような時に、私は会議の席上「怒られ役」に向かって大声で怒った。勿論彼とは事前に打合せ済だ。会議はしーんとなり皆は私の熱情?に従ってくれた。

難しい仕事は誰にやらせるかが重要。必ず適役がいる。