昔の格安エアライン、韓国航空

 私が学生時代に初めて乗ったエアラインは韓国航空Korean Air Line(KAL)だった。今の時代だとあまりピンとこないかもしれないが、当時は学生が乗れる安いエアラインと言えば韓国航空一択だった。例えば私が2018年頃に乗ったJALの便はエコノミーなら大体往復で45万円前後だ。2018年為替は120円/ドルだが、私の学生時代である1970年代後半というのはまだ固定相場時代で360円/ドルだったので、単純に言えば当時の国際便は今の3倍のコストがかかることになる。したがってJALなどを選ぶことはできず、新興国で米国まで空路を持っている比較的経済力が高い国のエアラインを選ぶしかなかった。それが当時は韓国航空だったというわけだ。勿論そういうわけで、直行便のような高い飛行機に乗るなどご法度であり、私の場合は日本―金浦(韓国)-ハワイーロスアンゼルス、帰りはニューヨークーアンカレッジ(アラスカ)―金浦(韓国)―日本というように4か所ぐらいを経由するエアラインしか乗ることができなかった。それでも外国に行ける喜びで一杯だった私はあまり苦痛を感じずにこのフライトを乗り切る事ができたように思う。また韓国航空なので機内食は何か辛い料理が出てくるのかという心配もあったが、私の記憶の中ではそういう思い出はない。ニューヨークからの帰り隣に座った韓国人としゃべったが、日本同様に韓国人で英語を喋れる人の割合は当時10%以下で、彼も必死で英語を勉強したと言う。私も初めての海外力旅行でネイティブのアメリカ人の早口の英語に苦しんだばかりだったが、彼と話をして少しほっとした気持ちになれた。

1970年代当時は大韓航空が格安?エアラインだった

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