憧れのアコースティックサウンド2
サイモンとガーファンクルで「フィンガーピッキングによる間奏」という分野の勉強を始めた。これには奥が深く、色々なバンドのコピーをした。そうした中でこうしたフォークギターによる間奏を多く取り入れているジャンルに「カントリー&ウエスタン」というものがある事を知るようになった。カントリー&ウエスタン(以下C&Wと略す)は勿論恋の歌などが入った歌版の曲があるが、中にはインストロメンタルと呼ばれる楽器のみによる曲も多く演奏されていた。こうしたインストロメンタルの曲ではC&Wで使われる楽器同士が掛け合いをするような場面が出てくる。この楽器とはバンジョーであり、マンドリンであり、フィドロ(C&W独特の言い方で一般にはバイオリンの方が良く知られた名前)であり、そしてギターもその中に入っている。そして間奏でバンジョーの楽器演奏者がテクニックを使って早弾きのソロを弾くと、次にマンドリン奏者、フィドロ奏者そしてギター奏者がこれに続くといった演奏構成が出てくる。そしてそういう演奏を聴くにつれ、私が持っているフォークギターと同じものを使って、C&Wの有名バンドの人たちはすごいソロが弾けることを知らされた。結局この真似はうまくいかなかったが、その中でドグ・ワトソンという人を知った。彼は盲目のギタリストだったが、6弦あるギターのポジションを間違えることなく早弾きで演奏してみせた。もう名前は忘れてしまったが、〇〇Bluesという曲がとても素晴らしく、何度も何度も練習した覚えがある。こうして私はフォークに続き、C&Wにおけるギターの可能性について学ぶようになった。

ドグ・ワトソンのギターを聞いてC&Wのギター演奏にはまった