チームをつくる3

 チームを作って自分がリーダーとしてやっていく場合に必ずやるべき事の一つは「部下に成果が共有できるようにする」ことだと思っている。私が子供の頃は子供は叱って育てるという考え方もあったが、基本的に誰しも褒めてもらいたいものである。したがって良い成果が出たら、チームの皆に公の場で仲間が貢献してくれたのを褒めたり、誰の貢献かを称えるようにする必要があると考えていた。色々な方法があるが、中でも最も効果的な方法は、自分の上司にがんばった部下の名前をアピールすることだと思っていた。上司は詳細を知らないので、チームが良い成績を上げた場合には、まずリーダーである私を褒めてくれる。この時こそ部下をアピールする絶好の機会だ。誰々はあの状況でこんな気転を効かせてくれたとか、この難題に直面した際に誰々のアイデアで見事乗り切ることができたとかいった事をアピールする。私はこういうことが当たり前と思っているが、世の中にはあたかも成果はリーダーである自分だけのものと考える人もいるらしい。勿論誰しも褒められたいので成果を自分だけのものにしておきたいということかもしれないが。私は仕事を団体競技だと考えていたので、自分もがんばったが、一緒にいた部下はもっとがんばったと考えていた。そして褒められた部下が来るべき時にまたがんばってくれるのを打算的ではなく感覚的に理解していた。良い結果が出た時リーダーがほめられるのは当たり前なので、良い時こそ喜びの果実を部下と一緒に食べたいと思うのである。逆に悪い結果が出た時は、種々の理由はあっても最終的には自分のせいだと認識して謙虚に反省するようにした。

良い結果が出たらまず自分でなく関わった部下を褒めるのが鉄則

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