チームをつくる4

 私はリーダーとして行動する時に定期的に一杯飲みなどの和をつくる催しを行うようにしていた。大体期間としては1Q(3ヶ月単位)ぐらいが良いのではないかと思っていた。世間では儀礼的に年度初めや年度終わりあるいは年始年末などに懇親会が行われるが、私はもう少し頻度を上げてこうした催しを実施していた。懇親会についてよく言われる批判として、「酒を飲んだからといって成果が上がるわけではないだろう」とか「自分が酒が好きだからよく懇親会を設けるだけではないのか?」などという陰口もたたかれた。ただ私は成果が出ても出なくても、皆で同じ場所で苦労や喜びを分かち合って、組織は一体となってがんばるんだという姿勢を見せるのが大事だと思っていた。良い成果が出た時はストレートに喜びをたたえ合えばよいと思うし、逆に悪い状況が続いても皆何とかしたいと思っているので、明日に向けての発奮の場になると思っている。そして時には無礼講とは言わないまでもくだけた状態で部下と上司がお互いに本音の一端を吐露し合うという酒席独特の価値もあると思っている。事実政治家でも企業のトップ同士の会談の場でも、飯を食い酒を飲み少し気持ちをリラックスしながら大事な話をするというのが古今東西行われてきたことであり、これを使わない手はないと思っていた。勿論中には酒が飲めない人もいて、酒宴には長居したくないという場合もあるが、ならばちゃんと酒に弱い旨を伝えて対応すれば良いと思うし、少なくとも「同じ釜の飯を食う」ことでチーム共同体としての一体感を味合うことだけはできると思う。

色々批判はあったが、良い時も悪い時も仲間との懇親を続けた

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