正社員とアルバイト社員の違い
新たな会社へアルバイトとして入社したが、その前後の立場は大きく異なった。それまでは経営者として自分の仕事というものは自分で決める立場だった。明日の事、1か月先の事そして1年先の事を考えて自分の行動計画は自分で作っていた。勿論トップへは一応の報告を行うが、私の行動に関してトップはとやかく言わない。要はその行動の結果、会社として目指す成果を上げるのか上げないかだけが争点になる。したがって行動については、そのプロセスが何故結果に結びつくかを説明することが焦点になる。その会議さえ通れば後はひたすら自分の信じた道を突き進むだけとなる。さらに40代半ばの管理職時代のことを思い出すと、この時代は上位に経営者がおりやはり成果を求めてくるが、うまくいかないとプロセスについてある程度根掘り葉掘り聞かれる。しかしその時私は管理職として現場の第一人者であり、現場をバックにして説得力ある説明をして自分の行動を正当化するようにしてきた。こうして約20年以上私は仕事について自分がやる事すべき事を自分で決めてきた。ところが新たな会社ではアルバイト社員としてその会社が求める事など何も知らない状況で採用される。したがって毎日の仕事はすべて上司からの指示に従い行わないといけないし、変に気を利かせて余計な事をやるなどもっての他である。必要な事は出された指示に対して間違いなく指示内容を遂行するだけである。よく正社員の中では「指示待ち社員」は良くない意味で使われるが、責任範囲の小さいアルバイトにとって「決められた事を正確に行う」以上は越権行為でありやってはいけないと自分を抑える毎日である。

アルバイト社員は権限は与えられず「指示待ち」のみ。