サングラスは間違い隠し?
ミュージシャンはサングラスをかけて演奏をしている人も多い。私自身も会社のバンドでリードギターを弾く時はサングラスをして演奏をしていた。他の人は知らないが、私についてはサングラスをする理由があった。それは間違い隠しのためだった。バンドの華は勿論ボーカルだが、リードギターもその次ぐらいに華のあるパートだと思う。その理由はソロを弾くからである。大音響でエレキギターのソロを弾くと注目はリードギターに集まる。目立ちたがりの性格の人であれば、ソロ演奏の時に振り付けなどして演奏するのだろうが、私は目立ちたがりのくせに恥ずかしがりやで、ソロ演奏をする時には極度に緊張してしまう。そして大体2回に1回は速弾きのフレーズを間違ったりする。その瞬間演奏が間違っていても「これは間違いじゃないんだよ。こういうフレーズなのさ」と全く動じないような素振りをする必要があった。ところが表情は変えなくても、目だけは妙に泳いでしまう。その際にはサングラスが有効で、目の奥がどうなっているかを隠すには最適なツールとなるというわけだ。やくざの人も強面のイメージを植え付けるだけでなく、相手との交渉において目の奥の動きを悟られないようにするためにもサングラスをするという話もあるが、よく似ていると思った。その点リードボーカルは大変だ。一般にリードボーカルはサングラスをして歌う人は少ない。素顔を見せて表情を見せてアピールする場合が多い。この時例えば歌詞を間違えたりすると大変だ。昔一緒に演奏したボーカルの人は歌詞を間違うと、深々と顔を下げて何か思いを込めているような仕草をしていたが、何らかの間違い隠しが必要だ。

間違っても目の動揺を隠せるサングラス