定年してからバンド復活を提案したが・・・
私は若い頃から何らかの形で音楽とバンドに寄り添ってきたので、定年退職という大きなイベントを迎えたら、音楽に対して一歩踏み込んだことをしたいと思っていた。と言ってもなかなか離れた地域の人に声をかけるのも難しいので、まずは町内会や会社関係で一緒にやっていた人に声をかけ始めた。まず最初に声をかけたのはドラムスを担当していたUさんだった。彼は会社を定年退職後、引き続いて嘱託等でしばらくその会社の仕事を行うつもりにしていたが、種々の身の回りの不幸に加え大病を抱え一時期は命に関わる経験をされていた。しかしその後は今の所病気も良好な方向に向かっているとの事で一度宴席を設け、バンド活動再開について意見交換をした。結果的には彼は以前のバンドよりもう少しカジュアルな路線を目指したいという気持ちがあるようだった。次にジャズバンドではサックスを担当していただいたSさん宅に訪れた。私と同年代にも関わらずテニスコーチをしておられるSさんは陽に焼けて大変元気そうだった。まずは昔のことからと、何枚かの一緒に演奏したDVDを鑑賞しながら音楽についての思いを聞いてみた。Sさんは今もテニスコーチとして日々変化するテクニックや教え方について進歩を続けておられるようだった。「昔は振り返らず前を向いて進んでいく」と言う言葉も聞いた。あと一人ボーカルを担当するTさんに声をかけようかとも思ったが、彼はまだ仕事を続けていたのでもう少し後にしようかと思った。時間が経ち、人も心も変わっていくと思ったが、とりあえず私はベースやギターで練習を始めようかと思った。

バンド再開を昔のメンバーに提案したが・・・