Sさんの資産運用、仮想通貨という選択

 資産運用を定年前後の数年間勉強した。それなりに理屈や問題点も理解ができたと思っていた。そうした頃近所のSさんと話をする機会があったので、資産運用というテーマで少し意見交換した。Sさんは私より随分進んだ意見を持っていた。彼が進めた運用方法は仮想通貨というやつだった。私は元々自分の理解を越えたものを運用することにはひどく怖がりで、この仮想通貨というものには手を出してこなかった。私の浅い知識の範囲で知る仮想通貨とは、暗号資産とも呼ばれ、一般に行われるコンピューターによる取引と同様電子的に記録され移転できる資産であるようだ。また株や先物取引のように円やドルのような法定通貨と相互に交換ができるという点でも資産運用の一つとして挙げられる。よくわからない点は、この仮想通貨は銀行のような第三者を介することなく財産的価値をやり取りするのが可能な仕組みを持っているという点が違うようだが、結局仮想通貨を入手換金できるのは金融庁や財務局から登録を受けた「交換所」とか「取引所」と呼ばれる限定交換業者からのみとなっている。扱う業者が銀行でなくある指定業者のみと考えれば別に資産運用の一環と捉えることもできそうだが、私がひどくびびってしまうのは、株などと比べての猛烈に大きいボラティリティー(バラツキや変動制)だった。一時期銀行がなくなり、こういう暗号資産に変わると言われた時代があった。そのために銀行株が大きく売られ下がったが、結局ルールや管理ができずに中途半端な状態にある。将来こうした仕組みが整理され、新たな通貨としてこうした資産が当たり前になる時代が来るのかも。

資産運用の中で仮想通貨という考えは浮かばなかった

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