株高がやってきた

 日本は1980年代に株価のピークをつけた後、長い間この最高値を更新することはなかった。1980年代から1990年代初めはいわゆる「バブル期」と呼ばれ、株による億万長者が生まれ、その後バブルがはじけて大暴落を経験することになった。その頃私はまだ会社に入ったばかりで株のことは全く知らなかったが、まわりの人が株で大儲けをしたという話を聞くと自分もやってみようかと思ったほどだった。しかしそれから30年も経ったが遅々として株価が高値更新をすることがなかった。また一つの目安として使われる会社員の給料も確かに30年間ほとんど変わることはなかった。決して日本国力が30年前から上がっていなかったわけではなかったが、数字上の株価は低いままであった。それでも2000年代前半を底に第2次安倍内閣が発足してじわじわ上がり始め、新たなグローバル企業が日本にも出現するようになり、ついに2024年に30年ぶりに株価は高値更新をするようになった。株価を大きく左右するのは売り手と買い手の取扱量であるが、この主要売り手と買い手というのは海外の特に欧米の機関投資家と呼ばれる人たちである。つまり30年間日本は欧米の投資家から「見込みのない市場」と思われてきたことになる。主な理由はお隣の中国の台頭で、知らない間に日本はGDPで世界第2位の座を中国に奪われてしまったからであった。しかしその中国も大きな成長を武器にかなり強引な手法で海外展開したことでかつての日本と同様欧米企業との軋轢が増え、再度日本の価値が見直されている。こんな時期に私も株投資を細々と始めた。良い未来を祈るばかりである。

バブル期以来30年ぶりに日本の株価は最高値を更新した

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