久しぶりにビジネス状況を聞いた
初めてのOB会に出席してまだ現役で活躍する人の噂を色々聞いた。そんな中で昔から苦楽を共にした私の片腕とも言えるTさんが日本に帰ってきていることを聞いて無性に会いたくなり連絡を取った。昔と同様快く私の申し出を受けてくれ会食の運びとなった。久しぶりに会ったTさんは、さらに年を取ったせいもあり、相変わらずの人を受け入れる優しい雰囲気が増して良い人生を歩んできたのを感じた。最初は買収を行った欧米について色々聞いてみた。欧米の会社はかつてBig3に数えられた王者であったが、その後アジアとの競争に負けてじわじわ力を落としていきついには我々のような後発メーカーに身売りすることになった会社だが、結局買収後我々が立て直しに努力したものの、欧州では2か所の拠点のうちオランダ工場を閉鎖し、米国でも3工場のうち一つを閉鎖するという判断がなされていた。残念だがそういう事もあるだろうと思った。また私のいる時に私の担当するビジネスではドル箱となっていたマレーシア工場もあまり良い状況ではないとの事だった。確かに私が担当していた時代は為替はマレーシアリンギットがドルに対して有利であったこともあり、マレーシアから欧米に輸出しても十分採算が取れるような状況だった。しかしそんな「一人勝ち」を許さないのが、グローバル競争であり、ついにマレーシアもそこまで来たのかと思ってしまった。結局現在は日本国内が海外拠点からマージンを受け取り何とか利益を出しているが、全体としては苦しい状況のようだった。私がリーダーの時代の3年間ほどだけ会社全体を支えるような利益が出せたのが嘘のような気がした。

久しぶりに聞いたビジネスは赤字とのこと・・・