米国人の資産運用
1980年代米国人は決して裕福なイメージはしなかったが、昨今の米国人は明らかに日本人より裕福な人が多い。実際同クラスの米国人と資産額についての議論をすると私が恥ずかしくて自分の資産の話ができなくなるぐらい多くの資産を持っている。これは何も私の稼ぎが特別悪いわけでなくどうやら日本人と米国人の資産運用の考え方が全く違うからのようである。あるデーターでは2023年末の日本人の資産の54%はいわゆる銀行預金で、株式が15%、保険が26%、その他が4%とのことだった。一方米国の場合は、銀行預金13%、株式51%、保険28%、その他8%であった。圧倒的に違うのは銀行預金と株式の比率である。銀行預金についてかつて日本には黄金期があった。1975年から20年ぐらいは多少のばらつきはあったものの、銀行金利は6%前後であった。銀行に入れておけば元本割れすることもなく、確実に毎年複利で6%ずつお金が増えていくという構図だ。確かにこの時代なら現在の米国人に見劣りしない資産運用ができただろう。しかしその後1990年代にバブルが起こり日本は「失われた30年」時代に突入する。この間銀行金利はほぼ0になり、銀行に預金することは「減りはしないが増えもしない」という状況になってしまった。まただからと言って株式投資に馴染みのない日本人は「株は博打だ」と思い込み、なかなか米国人のような資産運用に行かなかった。一方米国人は小さい頃から学校で「金融教育」が行われ、投資に対する正しい知識を得ているので、自分の頭で自分なりの投資を行ったわけである。最近になって日本もようやく金融教育が始まるようだが・・

アメリカの投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット