海外で乗った車
海外に8年いたが、最初の5年間のマレーシア時代はびびりで運転しないままに終わった。いつもタクシーか会社の車で移動していた。しかしいくら現地トップであっても欧米は運転手をつけてくれず、会社への通勤や買い物は自分の車で行かなればいけなかった。欧米は格を気にするところもあり、私には結構高級な車をリースしてくれた。欧州で最初に乗った車はメルセデスだった。初めての左ハンドルに迷った。ウインカーとワイパーを間違って操作することもよくあった。左ハンドル運転での内輪差や外輪差がつかめず、路肩の石に乗り上げてタイヤをパンクさせたこともあった。その後冬に近づき、スノータイヤを要求したら車ごとボルボに変えられた。そして春になりまたメルセデスに戻った。ようやく欧州の道に慣れてきた頃、米国出張の指令が下った。最初の1週間はレンタカーで、米国製のカムリに乗った。ところが最初の出勤時にトラックと接触した。幸い普通はかけない短期保険をかけていたので、一切追加料金を払わないで済んだ。その後会社から正式にリース車を渡された。米国日産のマキシマという3000㏄の車だった。しかしこの車に乗った数日後にハイウエーで車から外れた荷台をよけ切れずに車を破損させてしまった。欧州でも米国でも着任早々に自動車を破損させる羽目になった。日本では30年間無事故だったのに。車を修理する間、代車を借りにいったら「Chargerはどうだい?」と車屋に言われ、何でもいいよと答えたら、来た車はアメリカの暴走族ではやっている黒のダッジチャージャーだった。映画ワイルド・スピードでも登場した車だ。色々車を乗り継ぎ何とか日本へたどり着いた。

オランダ赴任中にリースしていたメルセデス。