世の中は良い時も悪い時もある
人は時々運が良いとか悪いとか言う。この良い時、悪い時ということについて私は昔からある考え方を持っている。それは物理学の「エネルギー保存の法則」ではないが、人間は良い事も悪い事も同じ量だけ受けることができるという考えである。これは実証のしようもないので本当かわからないが、体感的におそらく本当だと思っている。そして大きな喜びを得ようとすればするほど、深い悲しみに見舞われる事も多くなるという感じがする。私はこれをよくギャンブルに例えることがある。あまり儲からないギャンブルというのはあまり損もしない。一方多くの儲けを得たいと思って大博打をすると、大負けすることがある。株でも良く似た言い方があるが、「ハイリスクハイリターン、ローリスクローリターン」がそれに当たる。占いを見ていても毎日ずっと良い運勢の人はいない。長い年月を見ると結局プラスマイナス0で良い時も悪い時も同じようにあるということだろう。だから時の運に一喜一憂しても仕方がないと思うのである。よくバリバリ働いていた人が人間関係に疲れて世間から逃避した生活をすることがある。これで本人は大変幸せかというと以前のような変動の激しいつらい人間関係には出会わないだろうが、一方で以前得られたようなエキサイティングなハプニングにも出会うことはなくなってしまう。結局しばらく仙人のような生活を送ってからまた下界へ下りて浮き沈みの激しい人生を再度目指すようになる事もある。かくいう私も以前の浮き沈みの激しい生活から浮き沈みの小さい生活へ移行している。そして最後命が尽きる時には0で終わるということだろう。

人生上がったり下がったりするものだ。