ラスベガスやブロードウエーで働く

 TVでアメリカのショービジネスで働く日本人の番組をやっていた。昔はアメリカに渡って英語もろくにしゃべれなかった日本人はレストランの皿洗いやウエートレスなど低いレベルの仕事にしかつけなかったと聞く。しかし昨今は言葉に関して鷹揚に扱う仕事もでてきたし、また日本における英語教育も随分進んでTOEICとかいった英語のレベルを格付けするものにチャレンジする日本人も増えたのでアメリカでショービジネスのような華やかな舞台に挑戦する日本人も増えている。番組で取り上げられたのは、ダンサー・手品師・カジノのディーラーだった。場所はアメリカにいるなら一度は憧れるラスベガスやニューヨークのブロードウエーだった。アメリカのダンサーの世界では過去の経験は通用せず、毎回毎回がオーディションで選抜されるらしく、どんな有名なダンサーであっても余裕なく真剣に稽古に取り組んでいた。ベテランのアメリカ人のダンサー達とガチンコで勝負して勝ち抜くには絶え間ない努力に加えて精神的な強さが必要であることは容易に理解できた。また手品師やカジノのディーラーというレベルになれば、単に腕が良いだけではなく、聴衆を言葉で魅了するというテクニックを併せ持つ必要がある。番組の中で見る彼らの表情や巧みな言葉遣いには長年大変な努力をして身につけたそうしたテクニックが見られた。こうしたテクニックというものは何もアメリカであるとか英語がしゃべるとかいう以前に、自分が本当にこの仕事が好きで好きでたまらず、どんな苦労も好きな事をやり遂げるまでは平気で我慢できるんだという強い意志が必要だと思った。

米国で成功した映画俳優真田広之

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