アメリカでカラオケに挑戦

 アメリカでのカラオケの体験談を書く。初めてアメリカのカラオケに行ったのは30才ぐらいの時だった。当時アメリカの技術提携をしている会社から技術指導に来てくれと言われ工場に1ヶ月近く滞在していた。ぼちぼち仕事も完了する頃、仲良くなったメンバーがカラオケに行こうと誘ってくれた。ところが行ってびっくりした。アメリカのカラオケは100人の聴衆がいる前で歌ういわば「オン・ステージのカラオケ」だった。思い起こせば日本のカラオケもできた頃はスナックにステージがあり、歌う人はステージに上がって歌わなければいけなかった。しかしその後恥ずかしがりの人にも歌えるように「個室カラオケ」に進化していった。多分アメリカ人の気質から見ると、大勢の前で自己主張する「オン・ステージ型カラオケ」の方が人気があったのだろう。30才頃の私は今以上に英語に自信がなかったので、100人のネイティブスピーカーの前で歌を披露する度胸はなく丁重に申し出を断った。2回目は2018年にアメリカに駐在し、ヒューストンかどこかで行われた展示会の打ち上げ後に営業メンバーにカラオケに連れていかれた。その時の立場は一応会長であり、旅の恥はかき捨てて皆を笑わさないといけなかった。そこで下手なりに古いビートルズの曲を歌った。ところがアメリカ人のひどい所は、私のその拙いステージを即撮影して、病気で休んでいる現地社長のM氏へ送ってしまったことだった。ここだけの恥と思っていたのが、M氏の拡散により多数の本社メンバーが知ることになってしまった。今となっては良い思い出だが、もう100人のアメリカ人の前で歌うのはこりごりだ。

アメリカのカラオケは100人の前で歌う「オンステージカラオケ」だ

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