資産運用への気づきについて
私は60才になるまで資産運用というものに全く関心がない人間だった。ところが定年を前にして今後訪れるだろう長い「老後生活」を乗り切るためには、それなりに安心できる資産を所有していた方が良いと突如気がついた。元々変にストイックなところがあって、「お金を増やすことを考える=目の前の仕事を真面目にとらえていない」という昔気質な部分があって、努めてお金儲けを考えるぐらいなら、明日~今後やっていかないといけない仕事に集中すべきだと思い込んでいた。会社がIDECO制度を採用するようになり「自分の退職金は自己責任の資産運用で」という時代になってもあまり本気で資産がどうなっているかは考えていなかった。ところが海外で60才の定年年齢を越え、日本に帰ってきた時には62才になっていた。そして急に老後が近づいている事に気がついた。そしてまずは自分の回りにある資産を調べに入った。年金は真面目に40年働き続けたので人並みの金額はもらえるのはわかったが、それでは資産はどんどん目減りする。それを補うために退職金があるが、それはIDECOで運用されておりその額を確認した。すると半分の預貯金は積み立てた額だけだった。一方株や投資信託で運用していたものはリーマンショックを通過しながらも着実に増えていた。それでわかったのは「0金利では銀行に入れていてもお金の価値は変わらない、あるいはインフレを考えれば価値は下がっている」ということだった。そしてそれからは猛烈に資産運用の本やYouTube番組を調べまくった。結果私が知識不足で欧米人が当たり前にやっている「お金の増やし方」を知らなかったのがわかったのだ。

遅ればせながら定年退職を前に「資産運用」に目覚めた