海外の取締役の資産レベル

 私は定年するまで資産とか資産運用という言葉に全く無縁の人間であった。とにかく目の前にある仕事を一つずつやり遂げていくのが自分に与えられた道であり、それ以外の事に夢中になるなどもっての外だと考えていた。一方私の回りには結構目ざとい人がいて、資産運用や株式投資などについて詳しい知識を持っている人もいた。私のいた会社でもいわゆるIDECOと言われる自分の退職金を自分で管理するシステムに変わっていったが、その時にも投資に明るくない私は半分を超安全な預貯金に、残りはリターンが小さいが安全性が比較的高い投資信託にした。ちょうどIDECOを開始した頃リーマンショックという世界的な経済不況が起こり投資信託の価値は大きく下がったが、3年ほどすると投資信託の価値はどんどん上がり、こんな事ならもっと株式投資比率を上げておいた方が良かったと定年退職時に思ったものだ。一方これを海外に目を向けてみると状況は全く異なっていた。私の次女が嫁いだアメリカの家族は全般的に株式投資で資産運用をしている。会社を離れて何年にもなるが、会社員当時からこつこつ始めた資産が膨らんで今でも余裕ある人生を楽しんでおられる。また欧州にいた時現地のトップであるフランス人と資産について話をして唖然とした。彼は日本の会社に買収されるまで米国経営の会社で働いていた。彼ぐらいの立場になると、ボーナスの一部は会社の株式で支払われていた。いわゆるストックオプションというやつである。そしてその時の株の資産価値は日本円で1億ぐらいとの事だった。比べて彼より高い地位の私の資産の低いこと・・・

欧米の現地社長(両サイド)は私よりはるかに多い資産を持っていた

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