規制で金を取る欧州
欧州という地域はある意味で「みかじめ料ビジネス」の生みの親とも言える。例えば米国などは次々と新しいビジネスを生み出し国の発展に貢献しているのに対して、欧州は種々の規制を作ってそれに合格できるような基準の策定を欧州以外の他国に求める。そしてそれに合格するための手法の提供や付随した書籍や委員会や指導者などがお金を生み出すことでさらにこの規制をレベルアップするというビジネスを作り上げてきた。名目は素晴らしいもので、ISO9000という規格では「品質を維持・向上するためのシステムを確立する」という建前となっている。そして品質で味をしめると、次に「安全」とか「環境」といった「良いに越したことはない題材」を取り上げて次々と同じようなルール作りを行っていき、最後はこのシステムに合格しない会社や組織は「一流でない」とか「企業として最低レベルの基本ができていない」とかいった風評?を流す。酷い場合には企業側も「ISOXXXに合格していない会社の納入は認めない」などという話が出てくる。こうしたある基準を満たさない場合に制裁を科す」という考え方は昔から欧米にあった。代表的なものは「独占禁止法」や製品毒物規制などである。たしかにこうした考えは一見正当な訴えであり、そのための規制はもっともらしいようにも見えるが、違う見方をすれば「競争力に負けた弱い国が作った自国優先のルール」というようにも見える。弱いから自国が有利になるような規制を作って金儲けをする。近年トヨタに負けた欧州自動車メーカーが「EV化」を推進したり、温暖化防止の旗印の下「CO2削減」が叫ばれるが、これもちょっと眉つばか?

一世を風靡したISO認証システム。通らないと輸出はXなの?