BREXIT

 BREXITという言葉が一時期よく使われた。BR(ブリテン、英国)EXIT(脱出する、退場する)の造語で英国がEUを離脱するという時に作られた言葉だった。欧州は一つの国としては小さいが、文化的にあるいは知的に?米国には劣らないという考えから、同じ経済圏として同一通貨を使用しパスポートなしに自由に行き来できるようにしさらには同一経済圏なので域内は関税が免除されるという在る意味で画期的な試みを行った。元々中世時代から世界の経済や文化を引っ張ってきた欧州には強いプライドがあり、「欧州の繁栄もう一度」という思いもあってこの取り組みが成されたのではないかと思うが、突如英国の離脱により「EUも一枚岩ではない」ことがあからさまになってしまった。この事件の発端は「移民の受け入れ」ということだったと記憶している。内戦を繰り返すアフリカ諸国の難民を欧州として受け入れるという議論がさかんになる中で、積極的なドイツに対して英国は積極的な姿勢を示さなかった。そして最後は国民的な議論の末、国民投票が行われ英国はEUを離脱するという判断を行った。当時私は買収した欧州工場の責任者をやっており、オランダと英国を行き来していた。その時はあまり大きな変化は無かったように記憶している。というのも英国は同じ域内なのに、依然として異なる通貨(ユーロではなくポンド)を使用していたし、実際に英国入国の際には結構細かい入国検査も行われたと記憶している。「大英帝国」としてのプライドか?さてその後関税問題はどうなのだろうか?EUの金融の中心はロンドンからフランクフルトへ移っていくのだろうか?

突如イギリスがEU経済圏を離れた。でも元々ちょっと違っていたけど・・

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