株式投資を始めたきっかけ

 サラリーマン時代には資産運用に全く興味がなく、ただひたすら目の前の仕事に向き合っていた。ところがふとした事から資産運用というものを始めるきっかけを見つけた。私は55才から海外赴任を命ぜられ、8年間海外を回って帰ってきた。そしてその頃には会社を離れるまでラスト3年となっていた。今まで海外で夢中で仕事をして日本での老後生活のことなど考えもしていなかったのに、突如老後のお金の事を心配しないといけなくなった。と言っても私の知っている老後資金とは年金と会社がくれる退職金だけだった。世間ではすでに「年金だけでは暮らせない。数千万円は必要」という話が出ていた。それで退職金の額を調べてみた。すでに会社は401Kというシステムにより個人の退職金は個人の裁量で運用するように信託会社に運用を任せ、個人個人はその会社に退職まで積み立てて下ろせない仕組みとなっていた。そしてその内容を細かく見ていくと驚くべきことがわかった。それは貯金していたお金は低金利なので減らない代わりに全く利息が付かないのに対して、いわゆる投資信託で積み立てていたお金はリーマンショックという大きな経済危機があったにも関わらず着実に数10%増えていたことだった。バブルを経験した私は何となく「投資は博打だ、こわいものだ」と教えられてきたが、結果その博打に助けられ、ただ貯金しているより数百万円多く退職金をもらえることに驚いた。それからは会社を離れるまでの数年間投資についてひたすら勉強して、結果会社を離れても投資を続けると決めた。世の中の本には「シニアの投資は危ない」と書いてあるのは承知の上で。

退職金の額を見て初めて資産運用の価値を知るようになった

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