良い音が出ない

 久しぶりに自分の演奏を録音してみて、いかに自分が若い頃音楽に対して誤った理解をしていたかがわかると同時に、腕の衰えも含めて「良い音が出せない」という致命的な状況にある事がわかった。例えば速い曲を演奏しようと思えば、それなりの練習が必要で最初はゆっくりした速度で弾き、徐々に速度を上げていくことで達成できるし、事実若い頃はそうやって練習をしてきた。したがって現在は下手でも日薬で「時間をかければある程度戻る」と思っていた。しかし年を取ってみると新たな問題があることを最近知らされることになった。いわゆる物理的な問題だ。私は定年退職後も健康維持の観点からいわゆる「肉体労働系」のアルバイトを選択した。トラックからの搬入品の受け入れ、搬入品の売り場への入荷、入荷後に山積みされた段ボールの整理、半製品の展示と組立などが主な仕事だ。おかげで体重はほぼ理想体重に近づき、BMIも23ぐらいとなった。ただ体をある程度「酷使する」ために問題が発生する面もあった。一つは足・腰で、膝がある時期からサポーターを必要とするようになったし、腰は慢性的な疲労を抱えるようになった。それでも本当にあかんとなったら止めれば良いわけだがそこまでは至っていないので続けている。しかし楽器演奏に問題な点が出てきた。それは「指が痺れる」「指が時々つる」ということだった。この理由はわかっていて、大量の段ボール紙をたたむ際に「強く握る」ことが原因となっている。もし将来左指が指盤上を動かなくなったり、右指がピックを正確に押さえられなくなるようならいよいよ「仕事とギターの両立」はあきらめざるを得ない。

良い音が出ないと演奏は全く楽しくない

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