一生続く男女の属性

　ある本を読んでいると、男女には生まれ持った属性があるそうだ。人間も所詮生き物の一種で「子孫を残して繁栄させる」という使命を持っており、自然とこれを達成するために努力をしているということらしい。そうした中で人間の男女はまずどういう事に傾注するかというと、結婚をして「子孫を残せる仕組み」を構築することを目指す。その上で女性は「自分の回りを安定させて巣を作り子孫を育てる」ことを最重要項目と位置付ける。ある安定感ある地域や社会で子供が死なずに大人になるまで生き延び次の子孫を残してくれる所まで行けば目標達成となる。したがって年頃になると女性は美しく可愛くなり、子孫を一杯残す種を持ったたくましく若い男を誘惑する？ようになる。一方男も知らず知らずのうちに女性の発するフェロモンに吸い寄せられて女性に近づく。そして自然の流れの通りに身を委ねるならば適齢期の女性と結婚して数年後には子供を作ることになる。こうした生まれた時から授かった属性を持って多くの人間は一生を過ごす。例えば女性は常に男性から振り向いてもらうべく、ファッションやお化粧といった外観に気を遣い、いつまでもすらっとして美人でいたいと願う。男性は外観もさることながら、女性が安定して暮らすことができるような財力を持つことが強力な女性を引き付ける要素となる。したがっていくつになっても男性はお金儲けや仕事に執着する人が多い。そしてお金がある程度ある男性は夜の街へ繰り出して、美しく着飾ったホステスさんに夢中になる。そこはもはや「子孫繁栄」とは無縁の世界だが、どこかに生まれた時から持つ男性の属性が残っている。

生まれた時から「子孫繁栄」に関わる属性を男女は持っている