オランダの夜イヤホーンでジャズを聴いた日
2011年から駐在員として外国で暮らし始めたが、しばらくはカルチャーショックや何かで音楽を聴くような余裕はあまりなかった。また現在のようにスマホで簡単に音楽が聴けるような環境も整っておらず音楽を聴くと言えば街の喫茶店ぐらいだった。その後マレーシアで初めてスマホというものを手にしたが、スマホの使い方も満足に理解できていなかった私は相変わらず音楽を聴くという今なら当たり前にする習慣から離れたままであった。そしてオランダへ移った時にアイホンのスマホを渡された。すでにある程度スマホを使うことに慣れていた私はアイホンのスマホにもすぐ慣れた。そしてこのスマホにはイヤホーン兼マイクがついており、Lineなんかを使って日本と電話することも容易になった。そしてそうこうするうちに、スマホは無料で音楽を聴くことができる事に気がついた。それからはスマホ&音楽というのは外国で孤独な私の強い友人となってくれた。時には石畳の街を歩き、時には咲き始めた種々の花を観察しながら、スマホから流れる音楽を楽しむことは至福の喜びとなった。考えてみれば若い頃当たり前にステレオの音をヘッドホーンで聴いていたが、改めてあの頃の喜びを取り戻したような気になった。思えば一人での外国の暮らしは不安の連続だった。不安を紛らわすためにともかく暇があれば道を歩いていた。そして何か答えを見つけようとしていた。明日また前向きな結論を得るために戦わないといけない外国人の仲間たちにどうやって説明をすれば良いのか?不安な心を静め平静を取り戻して次の行動を起こすにはどうしたら良いのかなど思いは駆け巡った。そういう時にイヤホーンから聞こえる音楽は私を救ってくれるような気がした。

オランダの夜の街並みを音楽を聴きながら歩いた


