Tokyo Blueを聴きながら東京を歩いた
大学生の頃よく冬の北海道に1ヶ月ぐらい旅行して、帰りは東京回りで京都に帰った。行きは日本海回りで朝京都を出発する「白鳥」などの特急を使い約13時間ぐらいかけて青森まで行き、青函連絡船で函館に渡って北海道に夜中に入るというハードな交通ルートを愛用していたが、帰りはさすがにもう少し早く帰りたいと、少し高額の太平洋ルートを採用していた。そして東京で半日ほど時間をつぶした。この時間に行くのは朝からやっているジャズ喫茶やジャズバーだった。今はどうか知らないが、新宿にあったPit INNというジャズクラブは当時のアマチュア演奏家の登竜門になっており、アマチュアは朝からプロは午後から夜にかけて演奏をするのがルールになっていた。さらにアマチュアの演奏は無料で貧乏だった学生の私には大変ありがたい場所であった。また東京は山のようにジャズ喫茶があって当時発行されていた「全国ジャズ喫茶マップ」を頼りにあちこちのジャズ喫茶を回った。ジャズ喫茶は特に学生街を中心に点在していた。そんなジャズ喫茶を回っている時に自由が丘のある喫茶店で素晴らしいサックスの演奏が流れていた。演奏しているのはチャールズ・マックファーソンという人で「Tokyo Blue」というブルースの曲だった。チャールズ・マックファーソンが東京公演の際に即興で作ったブルースのようで、そのライブ演奏が録音販売されたもののようだった。ちょうど自分が東京にいて、「Tokyo Blue」を聞いているという絶妙のタイミングにいる事に嬉しくなった瞬間だった。その後京都のレコード屋へ行って即座に「Tokyo Blue」を買ったのは言うまでもない。

北海道旅行の後、東京で寄ったジャズ喫茶で「Tokyo Blue」を聴いた


