戦う中国人と反中国の動き
私が子供の頃、お隣の中国という国は広大な土地に大勢の人々が暮らす「静かな国」という感じがしていた。人々は全員人民服を着ており、所得は皆同じで平等な暮らしをする人種だと思い込んでいた。歴史書以外で中国の事を知る機会はなく、「近くて遠い隣人」という感覚だった。そして日本人の多くが中国に対して良い思いを持っていたと思う。ところが中国人は日本人をそうは思っていなかったようだ。昔から中国はアジアの中心国家であり、名前が示す通り「世界のど真ん中にいる国」という自負心を持っていた。したがって第2次世界大戦が終わってからの日本の工業化による発展を決して快く見てはいなかったと思われる。なんとなれば古来日本は中国から朝鮮半島を介して種々の文化や知識や技能を伝達されてきた国であり、レベル的には中国よりもはるかに格下であるという認識だったからだ。そして毛沢東が中華人民共和国を立ち上げた際にはなかなか共産主義のルールでは相いれなかった資本主義を曲解した解釈で取り入れ先進国への仲間入りの努力を開始した。そしてついにはGDPで日本を抜き「世界の大国」へと躍り出た。これがまだほんの20年前ぐらいの事だった。それから以後中国は常に「戦う中国」を前面に出して、世界のあらゆる国への対抗意識をあらわにしている。実際多くの先進国の技術導入などもあり、見かけ上中国は大変な国力を蓄積することに成功した。しかし一方では強引な経済競争を仕掛けるあまり、欧米や近隣のアジア諸国と友好的な関係が結べなくなってしまった。世界レベルで「友好的でない出る杭は打たれる」ことになっている。

戦狼外交でお馴染みの中国スポークスマン


