仕事の忠誠心はないががんばる
長年勤めた製造会社を定年退職してから数ヶ月の休養後あらたに小売販売をする大手チェーン店にアルバイトで出かけるようになった。最初は慣れない職場で大変緊張しながら勤務していたが、数年経つと店の要領も理解し、回りの人間関係も理解するにつれて職場での仕事の仕方もスムーズになってきた。アルバイトの場合核になるような重要な仕事であっても「私はこれを知らない、ここは私の担当でないのでやりませんでした」ということが許される。一方いわゆる正社員の人は核になる部分は間違えることなく、正確に行うことが義務付けられていた。そういう意味でアルバイトは「会社のために」とか「会社が発展するために」とかいった大きな目標はないし、「間違いなく行う」ことや「指示内容までは行う」ことは行うが、それ以上でも以下でない仕事をしていると言って良いだろう。私のこのアルバイト先でのモットーは2つあった。一つは「ともかくお金をもらう以上、店が求める内容は必ず行う」ということで、昭和世代らしく「時間厳守」とか「休まない」は勿論のこと、「時間内に人と同等もしくはそれ以上こなす」ということだった。そしてもう一つは「このアルバイトは自分の健康のための運動ジム代りにする」ということだった。したがって運動ジム代りに仕事をするなら「少し息が上がるぐらい一生懸命働く」のが当たり前だと考えていた。したがって私の働く姿を見て、「Rainさんはすごく一生懸命ですね」と言われることがよくあるが、私は「決して会社への忠誠心から頑張っているわけではないのです。あくまで自分の健康管理のためにがんばっているのです」と言っている。

会社の為ではなく自分の為に真面目には働く。


