Jazz Bible Standard1を購入
定年してからまたジャズをやりたいと思っていたが、その上で気になる本があった。それはジャズミュージシャンが演奏を行う上で、共通の譜面がのっている本だった。正式名称は「ジャズ・スタンダード・バイブル」と呼ばれ1と2がある。別名黒本と言われ表紙が黒い事からその名前がついたようだ。実は私が学生時代にもこうした本があり、当時私は赤本という本を購入した。勿論表紙の色は赤だった。その本は一見何かの海賊版かというぐらいに印刷が荒く、また時々曲の一部が落丁していたりする本だった。楽器店に勤めていた際に、廃棄寸前になっているのを安く買い取ったものだった。この赤本とか黒本とかいった本には特別な事は書かれておらず、曲の旋律、コード進行(これは多分ライブハウスでミュージシャン同士が大体使用するキーで書かれている)、曲の繰り返しや終わり方などが書かれている。別にその気になれば自分で音を取っていき譜面を完成する事も可能だが、いくらジャズスタンダードとはいえ、種々の曲を一つずつ譜面にするのも大変なのでこうした本ができたものと思われる。価格も良い値段で新品で3500円だった。さすがにVol.2まで買うかどうかはVol.1を使ってみてから考えようとまずはVol.1から購入した。全部で250曲超の曲数が含まれており、まあ何かで役立つかもしれないと思える本だった。個々に中味を見ていくと、何ということもないコードの羅列もあるが、中にはミュージシャンのこだわりと思えるような少し凝ったコード進行を記載されている曲もいくつか見られた。こういう部分はセッションをやるミュージシャンにとっては「お決まり」になるのだと思った。

ジャズマンの常識ジャズバイブル(通称黒本)


