役柄を演じるサラリーマン時代

 昔一緒に仕事をしていた人でサラリーマンの仕事を「サラリーマンごっこ」と呼ぶ人がいた。この言葉の意味することは、「サラリーマンは与えられた職場に応じて、自分を変幻自在に変化させるのでまるで子供が遊びで〇〇ごっこをしているようなものだ」ということのようである。考えてみればサラリーマンは自分の属する会社や職場などの組織を代表する社員の一人であり、その組織が求める成果を出すために、あらゆる策略や深謀遠慮を尽くして他の組織と対峙する。サラリーマン時代によくもめたのは「〇〇さんつい先日まであなたはAが正しいと言ってたじゃないですか?なのに何故今回はBが正しいのですか?」という質問が来ることがある。すると答える側は「それは当たり前でしょう。あの時はXX部署に属していましたが、今は△△部署にいますから」と言う。傍目から聞いていると「おまえの本音はどっちなんだ?」と聞きたくなることもある。ただこういう発言や回答を世間ではポジショントークと言うらしい。自分が置かれているポジションや組織に応じてそれに順じた意見を述べるということだ。これは何も立場やポジションだけではない。会社はよくトップ次第で大きく変化すると言われるが、トップの方針というものはまさに全員を自分の行きたい方向に向かせるための、最強のポジショントークだとも言える。その会社の社員が判断に困った時には、「トップが示す方針に沿えば」というのは一種の「錦の御旗」となる。こうして強固なトップからの洗脳や暗示?にかけられ、今日もサラリーマンは「会社ごっこ」を続ける。退職した私は自由だよー。

立場に応じて動きを変えていたサラリーマン時代

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