常に動き回っていたサラリーマン時代

 定年退職した今もそうだが、私の人生のモットーは「動き続ける」というものだ。大学時代までは世の中をやや斜交いに見ており活発な動きをしてはいなかったが、結婚して社会人になってからは「考えてばかりよりはまずは行動してみる」ようになった。さらには大人になり自分なりの哲学みたいなものが芽生えるとますますこの傾向は強くなっていった。世の中には「立ち止まってじっくり考えてから行動する」人もたくさんいるが、私はじっとしているのに我慢できない質であり、またじっとしている間により不安になるので、何はともあれ動きながら考えるようにするのが楽であった。後年そのために「お前は考えが足りん」などと嫌味を言われることもあったが、こんな私の性格だったので今の自分があると自分自身を納得させるようにしている。日本の工場に30年ぐらい勤めていたが、朝会社に入るとまず工場を1Hrぐらいかけて回ってから仕事を始めた。仕事場で1Hrぐらい歩いていると、今日やらなければいけない事が整理できるようになり、また工場で起こる変化を何となく感じることができた。この「現場をよく見る」行動は外国でも続けた。マレーシアのエリートは土日祝日会社に来ない。私は翌週の自分の行動を頭の中で整理するために土日も出勤していた。欧米に駐在するようになってからも行動は同じだ。欧州では誰よりも早く出社するトップを噂する人が多くいたという。米国でも1週間に1回日曜日に顔を出すボスの話題が出たという。別に誰かに噂を立ててもらおうとやっていたわけでない。こうしないと自分自身が安心できなかったからやっていた。

サラリーマン時代、工場をうろつくのが好きだった

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