エモいというイメージ
最近の流行り言葉の中に「エモい」というのがある。私は毎月1回はライブハウスでジャズ演奏を聴いているが、ジャズが好きになった原点みたいなものを最近感じるようになった。元々ライブハウスへ行ったのは高校生の頃からでこの頃はほとんど音楽というものには理解がなかったが、ともかく「少し大人の世界に触れたい」という感じでライブハウスに行き、そこでは覚えたてのたばこを吸いながら音楽がわかった素振りをしていた。しかし今の私はもう十分大人であり思いは異なる。はっきりした事は言えないが、多分この「エモい」雰囲気を味わいたくてライブハウスでジャズを聴いているのだと思う。この「エモい」というのは、emotionを感じるもしくはemotionalな気分になるというのが若者たちの使う意味だと思っているが、まさにライブハウスで聴くジャズの演奏はそういう意味でエモいと思う。ジャズ音楽家はポップスのような一見複雑でない曲をジャズ的にアレンジしてしまう。そしてこの極意は使うコード進行にあるように思う。楽器を演奏する人は容易に違いを理解するところだが、例えばハ長調の曲でDm7→G7→Cという基本コード進行は普通のポップスのコード進行だが、Dm7の代わりにDm7―5というコード進行に置き換えるだけで、この曲は一気にエモくなる。そうやって最近のポップスを聴くといきものがかりの「ありがとう」やオフィシャル髭ダンディズムの「Pretender」などはまさにこの「エモくなる」コード進行を随所にちりばめている。こういうコード進行に40年間さらされ続け私は完全にジャズ中毒になってしまった。

ジャズを聴くと心の中にEmotionalな景色が浮かぶ


