お中元、お歳暮の習慣

 今はもうなくなってしまったのかもしれないが、私がサラリーマンをやっていた頃はお中元とかお歳暮を会社の上司に贈るという慣習があった。別に上司に特別に「ごますり」をしているわけでもないが、ある意味「誰もが行う慣習」の一つだったと思う。私の場合は直属の課長や係長に贈っていたのと、学生時代の大学教授に仲人をしてもらったことから、この人にも贈っていた。この慣習はしばらく続けていたが、次々と人事異動で部署を変わり上司も変わったことからある時期をもってこの慣習を止めることにした。またすでに私より下の世代の人はこういう慣習を受け継いでいなかった。また仲人さんは結構長く続けていたが、海外赴任を拝命するようになりこれを理由にこの慣習から完全撤退した。しかしそういう風潮になっても残っていたのが「業者からのお中元・お歳暮」だった。最初に業者から物が贈られたのは私が課長の時だった。当時私は業者との取引は是々非々でやりたいと思っていたので、そのまま業者に送り返した(ただ生ものを送られた時だけはいただいたが、以後一切受け取らない旨の手紙を返した)ただその後私がある地区の工場長を拝命した時はかなり強引な接待や贈り物の攻勢があった。さすがにこれにはまいって、最終的には工場の事務部長名で「業者からの贈り物や接待の禁止」を通告することにした。(それでも一部の幹部が業者と飲みに行ったとの情報は依然聞こえてきたが、聞かなかったふりをした)その後海外ビジネスにおいて接待をしたり受けたりすることになったが、こちらは金額もレベルも抑えたものだったので特に何も言わなかった。

会社員時代に業者からのお中元やお歳暮を断るのに悩んだ

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