マツケンサンバの演出が素晴らしい

 松平健さんが踊りながら歌う「マツケンサンバ」という曲が一時期大ヒットしたことがある。大変明るくて楽しい曲だが、これが松平健さん以外の同年齢の人が歌ってもこれほどのヒットはしなかっただろうと思う。昔会社の女性を集めて一世を風靡するアイドルバンドをアレンジした私としては、この曲に関するプロデューサーの並々ならぬ戦略があると思ってしまう。まずサンバそのもののバックグランドをうまく使っている。サンバは南米ブラジルで生まれた郷土色の強く、独特のリズムを持つ音楽である。その16ビートのリズムは今の時代の若者にも受けるし、16ビートの速いリズムに合わせてビキニ姿の美女が踊る姿が南米の明るさとよくマッチしている。特に1年に1回行われるカーニバルで皆の気分は最高潮になる。この光景をイメージした演出が「マツケンサンバ」には使われている。衣装は違うが、金色の時代劇衣装を着た松平健さんが、同じく時代劇姿で出てくる「腰元ダンサーズ」に囲まれながら踊る様はまさに「リオのカーニバル」をほうふつとさせる。この主役の松平健さんは本来ならば偉い「お殿様」だが、庶民と共にカーニバルで踊るという見事な演出が行われている。また松平健さん自体決して若くなくこういう場に本来ふさわしくないのだろうが、ライザップなどスポーツジムでしっかり肉体を鍛えて、体重も数10Kg落し40代の頃のかっこいい体型を維持しながら歌う姿が往年のファンにはたまらないのだろう。そしてこうした大人には少し恥ずかしく感じるような舞台で満面の笑顔を振りまきながら歌うマツケンさんに同年代の者として拍手を送りたい。

万人の目を惹くマツケンサンバの演出

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