3代で財産がなくなる日本の税制

 日本の税制では財産というものは大体3代でなくなってしまうとの話を聞いた。この話を持ちだした理由は私の家系3代に関係があるからだ。私の曾祖父は明治時代に民間人として日本で初めて毛織物の生産をした人だった。森有礼という明治時代の有名な政治家の書生をやりながら森有礼が外国視察に行く際に同行させてもらい毛織物工業を学び、日本で工場を起こした人だった。現在は社長といっても雇われ社長が多いが、当時の社長と言うのは一国一城の主でそれなりの資産を持っていた。私の曾祖父も岐阜県に工場と2つの大きな別荘を持っていたほか、金銭的にもかなりの資産を有していたものと想像される。曾祖父の資産はそのままその息子である私の祖父へ受け継がれたが、いわゆる株式の乗っ取りを仕掛けられ祖父はその会社を手放すという羽目になってしまった。また2つの別荘も長良川と木曽川に面した結婚式場へ売却され、うち木曽川の方については現存している。祖父の代ではそれでも資産などの売却によりそれなりの生活をしていたものと思われる。現に私の祖母が祖父から遺産相続として受け継いだ目録を見ると、相当数の会社株式が列記されていた。そして祖母はそうした祖父の残してくれた遺産で結構優雅な生活を行い90才近くまで生きた。私も子供の頃のそんな祖母の姿を覚えている。その財産は嫁いだ2人の娘と長男(私の父)に分割された。そしてその父も10年前に亡くなり、その遺産を引き継いだ母も4年前に亡くなった。そしてその遺産は私と弟で受け継いだが、子供にはわずかな分しか残せそうにない。まさに祖父―父―私の3代で財産は消えそうだ。

日本では3代で先祖が稼いだ財産を食いつぶすと言われている

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