出稼ぎする東南アジア人

 マレーシアにいた時に多くの「出稼ぎ労働者」を見た。「仕事先」は出身国により概ね決まっていた。上位にいたのはフィリピン人で、彼らは比較的裕福なマレーシア人の家庭で家政婦をやっていた。元々英語を流暢にしゃべるフィリピン人は上流のマレーシア人とも言葉が通じ細かい指示まで理解できたためであろう。また人によっては過去別の国の出稼ぎを経験したフィリピン人もいる。例えば日本に出稼ぎに行ってからマレーシアに来たフィリピン人は「日本語がしゃべれる」という得意技を持っておりこれを巧みに利用する。私が住んでいたコンドミニアムの近くにショッピングセンターがあり、ここには日本料理屋があったが、ここでもフィリピン人の女性が働いていた。彼女は日本語がしゃべれたので、日本人の顧客を呼び込むのが上手だった。この出稼ぎ労働者は「出稼ぎ先の国に永住せず」、いずれまた故郷に戻ることを考えている。したがって稼いだお金は定期的に故郷に送金し、「将来の自分の居場所」を確保する努力を行い続けている。これと同様な文化はタイ人やカンボジア人など東南アジア系の民族に共通している。彼らは皆故郷で暮らす家族の為に外国に出稼ぎに行く。そして外国での生活は質素にして家族に可能な限りのお金を送ることに余念がない。よく日本の飲み屋でフィリピン人と知り合い結婚した日本人がその後フィリピンへお金を送金するようになるのを随分不思議な事だと思っていたが、これは民族の一種のルールを守っていると考えれば良いのかもしれない。これと真反対なのが中国人で彼らは良い国ならそのまま永住することを望む人種だ。

東南アジアの多くの国民は近隣諸国への「出稼ぎ」に行く文化?がある

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