やっぱりプロのジャズミュージシャンは違う
学生時代に最も楽器に打ち込んでいた時は、毎日毎日演奏が上手くなることに感動を覚えていた。そして誰もが一度は思うように、ひょっとしたらプロになれるのではと思うこともあった。今から思えば馬鹿げたことを考えたものだと思うのだが、当時は若者特有のイケイケな考え方を私だけでなく皆がしていた。実際私の回りに極めて普通なのにプロになった奴がいた。例えばフォークソングなら実家の近所の公立中学校に尾崎美鈴という女の子がいた。彼女は色々なフォークソングコンテストで優勝していて、その後「尾崎亜美」という芸名でデビューした。またヘビメタの伝説的バンドとして有名な「ラウドネス」のボーカル二井原実とは京都の北区のジャズ喫茶で客とバイトの関係であった。そんなことから誰でもふとしたチャンスと少しの腕前があればプロになれるのではと勝手に思っていた。ところがジャズミュージシャンの演奏を聴いてからその考え方は変わった。まず譜面というものを見ながら、しかもほぼ初見で演奏ができないといけない。またリズムチェンジを大いに楽しんでいて倍テンポあるいは半分テンポみたいなことは常に準備している。そして小学校や中学校では習わないコードを展開する技術とか代理コードみたいなことがわかっていてそれを自分のソロに使える。さらには場数を踏んだミュージシャンは「お決まりのフレーズ」を何パターンも知っていてエンディングやイントロの際に合せられる。そして普通の関西弁をしゃべるおっさんが「バークレー音楽大学卒」であったりするから驚く。だから彼らは百戦錬磨のジャムセッションにめっぽう強かったりする。

プロミュージシャンはお互いの演奏の掛け合いを楽しめる


