予備校時代のがんばり

 私は40年近くサラリーマンをがんばってきたとは思うが、その時代以上に「短期集中」でがんばった時代があった。大学受験の時代だ。まぐれで中学校から進学校に入学できた。高校に入ると皆は急に大学受験を意識する。一般的な高校生のカリキュラムも高校2年生で大体終わり、3年生は大学入試モードに入る。ところが回りが急に殺気立つ中、何故か私はやや冷めた目で回りの生徒を見ていた。それが大学受験不合格という結果で目覚めた。今までは何か勉強していたら次の学校に入れたのが「浪人生活」という得体の知れない生活に入った。この浪人という言葉は本人的には結構ショッキングな言葉で、江戸時代の侍がまともな仕事に就けずにぶらぶらするような何か不安定さを感じる言葉で、ともかく「大学に合格する」ことだけが唯一無二の目標になった。今の私ならもっと冷静に考えられたのだろうが、その時の幼稚な私にはこのわかり易い目標にすがる思いだった。まず京都でも最も優秀大学への進学率の高い予備校に入学した。試験を受けてだ。それからはとにかく勉強した。朝は予備校に9時に入り予備校でみっちり講義を受けた。そこでは問題の解き方ばかりか大学受験のテクニックと心得も徹底的に学んだ。帰宅すると飯以外は夜中の2時頃まで勉強した。普段の日は大体14時間ぐらい、土日は予備校への通学時間を省けるので16時間ぐらい勉強した。そのうち全国模試ランキングも上がってきて自信がついた。浪人して何とか合格した。この生活が良かったのか悪かったのかはわからないが、無我夢中で一つ目標に進む自分を評価できた。やればできると。今もこれが私の人生を支えている。

予備校時代はともかく何も考えずひたすら勉強した。良い経験だった。

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