英語を見たくない、しゃべりたくない
8年間外国に暮らしていたが、結局英語は大して上手にならなかった。理由は明確で、日本語をしゃべれない環境にいなかったからだ。日本語をしゃべれない環境にいれば、どうしても英語だけで何とかする努力をするが、幸か不幸か回りには日本語で会話できる駐在員の社員がいたし、パソコンを開ければ日本語で溢れた文章が見られ、親会社から日本語で毎日100通以上のメールが来る。そのメールに日本語で返信するのでますます日本語への依存度は大きい。一方現地メンバーとは英語でのやり取りになるが、日本語に比べ明らかに理解度は落ちる。10行以上の長い文章だともうとても読む気になれない。後で現地の人から「先日送ったメールの返答はどうなりましたか?」と言う質問をもらうと青ざめる。サラリーマンにとって上司との関係はメールに依存する部分が強い。私は立場上最上位だったが、その立場の人に下の人がメールするのは特別なものだ。そういう場合は必ず返信してあげないといけない。あわてて「まだ返事できていない。すぐにするよ」とか「ごめん。誤ってメールを消したようだ」とか言い訳するのはつらい。さらに文章だけでなく、毎日わからん英語会議で欧米人との揉め事を調整していると、本当に英語が嫌いになる。それだけに家にいる時や休日は可能な限り英語から離れたいと思う。帰宅するとまず夕食のおかずをスーパーに買いに行く。レジは有人レジと無人レジがあるが、勿論無人レジを選ぶ。無人レジは何も言わないし、わかりにくい発音で質問もしない。外食はマクドナルドが多かった。ここにも無人注文機がある。ああもう英語聞きたくない、しゃべりたくない。

海外駐在中に何度か「英語きらい症候群」にかかった


