年齢はおじいちゃんだが気持ちは全然違う

 現在69才になる。いよいよ70代の大台突入間近だ。人間の平均寿命が大体85才前後で健康寿命は75才前後だと思うと、回りからは「おじいちゃん」と呼ばれると同時にいよいよ天に召されることも視野に入れないといけなくなってきたと言える。ところが私には「おじいちゃん」の自覚が全くない。別に特別に気が若いというわけでもないが。その理由は簡単で実際に「おじいちゃん」と呼んでくれる人がいないからである。幸か不幸か巡り合わせで2人の娘たちは子孫に子供を残すという選択は取らなかった。したがって孫の話について私はおそらく今後ともしない/できないだろうと思っている。同年代の人と会食をして孫の話が出る。私も話は合せるがどうしてもリアルなポイントの話は実体験がないのでできない。実際時々外出先で知り合いが孫を連れていると、何か不思議な気がする。ちょうど知り合いが私のやったことがない珍しい趣味をやっているのを見たような気分である。やや人より若く見られるせいか、まだ他人から「おじいちゃん」と呼ばれたことはないが、おそらく「おじいちゃん」と言われたらむっとするだろう。また精神的にもそうした「おじいちゃん経験」がないので、おじちゃんが好みそうな趣味、例えば盆栽とか家族旅行とかは今一歩好きになれない。むしろ「家族の為」よりも相変わらず「ロマンと流離の旅」を好む性格である。子供から見るとこの「独立心」は頼もしく見えているようで、「できるだけ元気で長生きしてね」と応援ともお願いとも取れる言葉をもらう。いずれにしても健康寿命がなくなるまではしたたかに、かつ自分のやりたい事をやりぬきたい。

70才を前におじいちゃんになりきれない老人

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