ニデック決算に思う
Nidec(ニデック)が不正会計で大揺れしている。しかしこの問題は私の目から見れば内部の状況が容易に予測できてしまう。元々この会社はトップの永守重信氏が数人のメンバーと起業し1代で世界的な規模に成長したことでよく知られる。不正会計は現時点は永守氏の関与は認められず幹部たちが行ったと言われているが、不正会計に手を染めざるを得なかった幹部たちに同情さえしてしまう。このニデックは次々とM&Aにより規模拡大した会社である。M&Aとは企業買収のことで、業績の悪くなった会社を立て直し良くすることで利益、売上を倍々ゲームで上げていった。そしてM&Aを主導していったのはトップの永守さん自身で、本人の言葉を借りれば「100%M&Aを成功させた」とのことである。彼の仕事に対する姿勢は大変厳しく「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」が合言葉であったようである。彼自身が100%の目標達成を見せつけることで、部下に対しても厳しく目標必達を命じたと言われる。後任社長人事でも外部から著名なメンバーを引き抜いて任を与えたが、結果を出せないとことごとく首にするという厳しい仕打ちも見せた。こうしたことからおそらく幹部たちは「目標通り結果を出せない」という言葉を口に出すこともできなかったのだろう。私も以前勤めた会社で執行役員という仕事をしていたが、社長・会長が出席する会議では目標未達の理由について何度も言い訳をした。そして最後は嘘でも「次回は必ず達成します」と言わざるを得なかった。甘い会社でもそういう状況だった。ましてやニデックなら不正会計をやってでも結果を良く見せる話があっても不思議でない。

カリスマ永守氏の姿勢が不正会計の原因という見方が多い


