すべてのレコードを処分した
長女が断捨離を始めて10年ぐらいになる。まずは自分の部屋からやり出して、ついには家の色々な部屋へ侵入を始めついに私の持ち物にまで及ぶようになった。当時は私には「青春の思い出」のレコードがあった。枚数的にはざっと150枚ぐらいはあっただろうか?苦労して集めたもの、友達から買い取ったもの、関東のレコード屋で買ったものなど、それぞれに私の子供の頃の行動に紐付けられたものばかりだった。そして同時に私がたどってきた音楽の履歴も一緒に存在した。高校生時代フォークソングが好きになって、母親のクラシックギターをやめてスティール弦が張られたフォークギターを買った。そして「高石友也とザ・ナターシャセブン」を練習した。その後無名だった井上陽水がみるみる間にスターになっていくのを見た。高校の先輩らしい豊田勇造という人の演奏を聴いてブルースにはまり始めた。京都初のライブハウス拾得でブルースナイトを満喫するようになり、初めての米国旅行で生のカントリー、ブルース、ジャズのステージを体験した。その後就職しても音楽は私にくっついてきた。会社や町内会のメンバーでポップスを演奏しながら私の思い出のレコードは聞かれることもなく私の隣にいた。ある時ステレオセットを廃棄した。全く聞けないのにレコードがまだあった。長女が「お父さんこのレコードを売っていい?」と聞いてきた。ステレオもレコードプレイヤーもないのに置いておく意味はないし、仕事は激務を極め聞く暇もなくなった。ついにレコードを売却した。私の青春を飾ったレコードについた売却価格は3500円だった。でも相変わらず音楽は私の横にいる。

アナログからデジタルへの時代。ついに私の青春時代のレコードを処分した。


